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夕凪の街、桜の国 [映画]

予告編を見る限り、原爆の絵や爆発シーンがなく、時代も13年後、そして現代とあることから、どういうつながりで原爆の話になるのか、まったくわからず見ることになった。

広島も長崎も行ったが、あそこでいくら残骸、写真を見てもどことなく自分とは違う世界って感じがしてしまう。それはやはり戦争体験みたいなものが風化されてしまって、今では想像もつかないものだったからなのかもしれない。

本作品はそういう残骸や写真では語れない言葉などに強い力があって、戦争はいけない、核爆弾はあってはいけないものだと考える気持ちになれる。

原爆はそのときだけでなく、後になって影響で死ぬ人もいるんですよね。10年以上もたって、アメリカ人は別の戦争を始めていて、日本との貿易で日本が経済成長し始めて、もはや戦後ではないとか言われて、でも、その中でも原爆によって死んでいく人がいる。「アメリカ人が落とした弾でまた一人日本人が死んだよ。アメリカ人は喜んでくれるかな。」原爆を落としたのたことは正当だと唱えるアメリカ人は多いが、スミソニアン博物館で原爆様子のビデオの上映を廃止させたりすることは、アメリカ人にまだ原爆に対する贖罪意識があるのだろうか?アメリカ人が正当だ、日本人が仕方がない、と思っていいよ。でも、この原爆が何をもたらしたか、しっかり頭の中に入れてそれでその意見ならその人の考え方だから何もいえないけど、もし、知らないで言っているのだとしたら、非常に悲しいこともかもしれない。

アメリカの核の傘の下で経済発展し、他国からの侵略、ミサイルにおびえることなく、発展してきた日本は核廃絶を訴えるのは難しいかもしれない。自分の後ろに刀をもっている人がいるのに、前にナイフをもっているやつに怖いからナイフを捨ててくださいというようなものだから。

そういろいろ考えさせられる映画だった。原作によると実は3人姉妹と弟だったんですね。


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